りんごをつなぐ仕事を、子どもたちに伝えに行ってきました

前回に引き続き田舎館小学校3年生を対象に、参観日の時間に出前授業としてお話させていただきました。

前回はりんご生産者である「甚八りんご農園」として授業に参加しましたが、今回は「マルジンサンアップル」という“りんご移出商”の立場でお話しする機会をいただきました。

授業のテーマは、「どうして青森りんごが1年中スーパーに並んでいるのか?」。
一見当たり前のようでいて、実は多くの人にとってその裏側は知られていない部分でもあります。

私たち移出商は、農家さんが丹精込めて育てたりんごを仕入れ、品種や等級ごとに仕分け、必要なタイミングまで専用の冷蔵庫で保管し、市場やバイヤーへ安定供給する役割を担っています。

特に「CA冷蔵庫」と呼ばれる特殊な冷蔵技術は、りんごを“冬眠”させるようにして鮮度を保つ重要な装置です。酸素濃度や湿度、温度を精密に調整しながら、りんごの呼吸を限りなくゆっくりにする。これによって、秋に収穫された青森りんごが、翌年の夏まで全国に届けられるのです。

「りんごも人と同じように呼吸してるんだよ」といった話に、とても真剣に耳を傾けてくれてこちらも刺激をもらいました。

授業後には、「農家さんじゃない“りんごの仕事”があるなんて知らなかった」「いろんな人のおかげでりんごが食べられることがわかったから、もっとりんごにありがとうを言いながら食べたい」と声をかけてくれた子もいて、こうした対話が少しずつ未来へつながっていくのだなと実感しました。

私たちの仕事は、決して表に出ることの多いものではありません。ですが、生産と消費の“あいだ”を支える仕事として、なくてはならない存在だと思っています。

今後も、りんごの魅力とその裏側にあるさまざまな仕事を、子どもたちや地域の方々に伝えていく機会を大切にしていきたいと思います。

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